実家で発見したオールデンのVチップ
正月にヴィンテージのリーバイスを実家で見つけたという話をしたが、オールデンのカーフのVチップも下駄箱の奥から見つけた。ずいぶん履きこんでおり、色落ちもひどい状態だが雰囲気は悪くない。
裾がほつれたボロボロのジーンズとの相性も悪くないし、太めのシルエットが逆に今っぽささえ感じられる。
最初少し固かったカーフの表面も履いているうちにオールデン特有の柔らかいカーフの感触になり皺の雰囲気も決して悪くない。
高校時代、古着が好きだった僕は友人のお母さんに「あなたその服ほつれているわよ。縫ってあげる」と言われたことがある。
僕は「いいんだよ。これ古着だから」と応えたのだが、友人のお母さんはそれに妙に納得していた。
そのことを僕は今でも印象深く覚えている。
きっとこの靴も「あなた何この汚い靴。ちゃんと磨きなさい」と言われることだろう。
そしてきっと僕はこう応える。
「いいんだよ。これオールデンだから」と。
僕はきっと、これからも、こんなに自由で素敵なオールデンを愛し続けていくだろう。