オールデン奇跡の祭典 前夜祭
ついに今週末に迫ったラコタハウスのセール
数年に一度開かれるオールデンの祭典 "THE LAKOTA HOUSE SALE 2016"
オールデンで染まる壮観な光景、驚愕の価格
恐らく全世界を見渡してもラコタハウスのセール程、壮観な光景はない。
壁3面に並んだオールデンの数々。
デッドストックや一点ものも数多く並び、しかも価格は40%~80%オフ。
今や定価でさえ手に入れることが難しくなったオールデンのコードバンモデルがこの価格で手に入るのだからファンには垂涎の的だろう。
22年前のデッドストックオールデン
前回のセールでは先日ご紹介した22年前のデッドストックのモンクストラップを手に入れた。
バーガンディコードバンではあるが22年という時の魔法がナチュラルなエイジングを促進させ、まるでシガーコードバン、いや幻のマホガニーコードバンのような赤い艶を放つ非常に美しいコードバンに成長していた。
数年前の人形町でこのモンクと出会い、一目ぼれし、数々のオールデンが待つ我が家に連れて帰ったのである。
そして最年長のオールデンとして今も君臨している。
オールデンの祭典が放つ驚愕の価格
価格は驚きの3万円。
当時はオールデンのコードバンモデルの定価は10万円だったため70%オフとなる。
時が経ち品質に若干の難はあるものの、当時の極めて品質の高いホーウィン製のコードバンを使ったモンクストラップ、当時の優秀な職人が手掛けたオールデンが驚愕の3万円なのである。
ジーンズの世界であればデッドストック品は数百万円
もしこれがジーンズの世界であれば話が全く異なる。
リーバイスのダブルエックスモデル "XX" やBig"E"、大戦モデル、66モデル等の古着は古くなればなるほど価格が跳ねあがる。
状態の良いものであれば数十万。
未使用のデッドストックモデルであれば数百万するものもある。
1950年代 "リーバイス 501XX デッドストック" 価格は100万円
なぜなら、リーバイスのデッドストックは
- 当時の非常に品質の高い”生地”を使い
- 当時の高い技術を持った職人が手作業で作り
- 現存する未使用品が極めて少ない
からである。
本来ならば数十万円以上するはずのオールデン デッドストック品
これは、そのままオールデンにも当てはまる。
オールデンのデッドストックモデルもリーバイスと同様に極めて品質が高い上に希少性が高い。
- 当時の非常に品質の高い”ホーウィン製のコードバン”を使い
- 当時の高い技術を持った"オールデンの職人"が手作業で作り
- 現存する未使用品が極めて少ない
つまり、客観的に分析すればオールデンの22年前のデッドストックモデルが70%オフになっていることは驚愕の事実であり、本来ならば定価以上の価格が付いてしかるべきなのである。
当時のコードバンの品質、希少性からすれば数十万円の価値
加えて、昨今の圧倒的なコードバン不足を背景としたオールデン コードバンモデルの壊滅的な供給不足という外部環境を鑑みれば数十万の価格が付いてもまったくおかしくないモデル。
それが私が前回、ラコタハウスのセールで手に入れた22年前のデッドストック、オールデンモンクストラップなのである。
ラコタハウスが異常事態とも言える驚異的な金額でセールを行うことができる理由
では、なぜラコタハウスが数年に一度とはいえ、壁3面に数多くの貴重なオールデンを揃え、異常事態ともいえる価格で販売が出来るのであろうか。
それは、ラコタハウスがオールデン最強のリテーラーとして君臨し続けている歴史にある。
日本人が誰も知らなかったオールデンの巨大マーケットを作り上げたラコタハウス
1980年代に”ジャコブソン”と呼ばれていた”オールデン”の名は当時、日本ではほとんどの人が知らなかった。
当時、ファッション業界における一部の優れたバイヤーの中で「ブルックスブラザーズのコードバンの靴がすごいらしい」という噂があった程度である。
そんな時代、全くの未開拓の土地である日本にオールデンを導入、現在の巨大マーケットを創ったのが株式会社ラコタ代表の血脇氏である。
自らが日本におけるオールデンの総代理店となり、ラコタハウスというリテーラーまで手掛けた。
ラコタハウス南青山店
月に街を創るような壮大な新規市場開拓の果てに
不毛地帯である当時の日本でオールデン市場を開拓、創造していくことは、まるで月に街を創るような壮大な計画だったに違いない。
大変な困難もあったであろう。しかしオールデンという素晴らしい靴は必ず日本に受け入れられるという信念とセンス、そして行動力。
その圧倒的な力にビジネスパーソンとして憧れさえ抱く。
そんな血脇代表率いるラコタハウスの功績があったからこそ、オールデンは絶大なる人気を博し、ファッション業界にかかわる人間の足下として頂点を極めた。
そしてその歴史こそが圧倒的な破壊力を持つこの"奇跡の祭典"を開催する力の源なのである。
数年ぶりに開催の時を迎えた奇跡の祭典
話を元に戻そう。
2016年4月8日(金)、9日(土)、人形町にて数年ぶりに開催の時を迎えたラコタハウスセール2016。
本来ならば数十万の価値があるものが数万円で手に入る驚きに満ち溢れた奇跡の祭典。
この奇跡はラコタハウスが巨大なジャパンマーケットを創造した力によって生まれる。
今年はどんな出会いがあるのか、今から楽しみである。
2016年4月6日 Alden Style
※ラコタハウスセール2016で購入したオールデン(Part5)はこちら!
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