ALDEN x RED WING
僕は小学生の頃から何かと何かを組み合わせて新しいモノを創るのが好きでした。ミニ四駆のモーターに消しゴムを装着して”電動消しゴム”を創ったり、お風呂掃除用のビニール靴のソールに自転車のハブに着けるげじげじのたわし?みたいなものをつけて歩くだけで掃除ができる”楽チンクリーナー”を創ったり。
電動消しゴムは全然消えないし、楽チンクリーナーも全然綺麗にならないんだけど、何かと何かを組み合わせて新しい価値を創ることが好きだった。
そんな特性を持つ僕が80年代風のファッションが流行り始めたころからずっとやりたいと思っていたのが、オールデンをレッドウイング風にカスタマイズすること。
ニューヨークで買ったオールデン990のブーツ版。このオールデンは僕が持っているオールデンの中でもかなり発色が良く、カラー8とカラー4のちょうど中間くらいの美しいコードバンでした。
このブーツを一目見た時から”コイツでレッドウイング風オールデンを創ってやろう”とひそかに企んでいました。そして34インチくらいのヴィンテージのリーバイスを合わせる。アウターはMA-1かな、いや今の気分的にはバブアーだな、なんて妄想が膨らむ。
最初少し履いてからオールソールしようとも思ったのですが、ホワイトビブラムソールを履いた美しきレッドウイング風オールデンを新品の状態で絶対見たいという欲求が勝り、新品のオールデンをいきなりオールソールしたのです。
そして完成したオールデンがこちら。
正直、想像以上の出来栄えで感動すら覚えました。
本当にオールデンとレッドウイングの良いとこ取りで、パパとママの良いところだけを持って生まれたかわいい子。
ヒールから流れるようなラインのホワイトビブラムソールはとても色気がある。そしてオールソールしたとは思えない完成度の高いデザイン。
この美しく完成されたデザインに加え、履き心地はオールデン史上最高レベル。
レッドウイングを実際に履いたことある方はよくご存じだと思いますが、このソールは本当に履き心地が良い。クッション性とグリップ力に長けていて、スニーカーよりも履きやすいホワイトビブラムソールを履き、アッパーには柔らかいコードバンを纏った靴が最高の履き心地であることは想像に難くないでしょう。
そして、この靴の最大のポイント、レッドウイングらしさを強く出しているのがウェルト部分にあるホワイトステッチ。
実はかの有名なユニオンワークスでオールソールしたのですが、レッドウイング風にしたいというリクエストに対してユニオンワークスが提案してくれたのがこのホワイトステッチ。
このホワイトステッチがまさにレッドウイング風オールデンに命を吹き込んだ最大の要。
次回はユニオンワークスさんのすごさを徹底的にレビューしたいと思います。
"ゼロからイチを創ること"はとても難しいことだし、きっと才能も必要なんだと思う。でも、何かと何かを組み合わせて新しい価値を創ることって、きっと誰でもできるし、自由ですごく楽しいことだと思う。
人生も仕事も何かと何かの組み合わせでとても素晴らしいことを起こしていけるといいな、なんて思ったAlden Styleでした。