シルエットは魔法のことば
洋服を買いに行くと必ず耳にする言葉がある。
「シルエットが綺麗ですね」
「今っぽいシルエットで素敵ですよ」
「これはかなり攻めたシルエットにしています。似合う方は限られるのですがよくお似合いです」
そんな店員さんの言葉である。
シルエットは魔法の言葉。
そんな言葉をかけられると思わず買いたくなってしまう。
いや、そのくらいシルエットって大切なのである。
どんなに有名なブランドでも、どんなに高い服でもサイズがおかしかったりシルエットが美しくなかったら意味がない。
逆にプチプラでもシルエットが綺麗だったり、自分の好みのシルエットであれば、高いブランドのものを買うよりもよっぽど価値がある。
そしてそのシルエットの美しさや好みは時代によって移り変わる。
ゆったり目のサイズ感が世の中を席巻している。
僕もパジャマみたいなシルエットの服をきて職場に行ったりして、派遣さんに「あれ、スノーボーダーの方ですか?笑」なんてツッコミを受けたりもする。
細身のシルエットを長年きてきた反動もあり、ここ最近はオーバーサイズ振り切り気味。
そしてそろそろビッグシルエットもやりすぎはつまんないななんて思ってきた。
ヤコブコーエン622
そんな時、ふと目にしたのがヤコブコーエン622である。
ヤコブコーエン622といえば言わずと知れたヤコブコーエンの中でも超有名ナンバーである。
日本製のデニムを使い、イタリアのデザインで超絶シルエットのジーンズを作り上げる。
一本5万円する高級ジーンズである。
僕はヤコブコーエンが好きで、ショートパンツやプレミアムヤコブコーエンシリーズも含めると20本近く持っている。
当然ヤコブコーエン622も持っているのだが、実はあまり履いてなかった。
ヤコブコーエン622はヤコブコーエンの中では細身の位置づけである。
しかし僕はヤコブコーエン696やシビリアのジーンズを愛用していたこともあり、ヤコブコーエン622が少し太く感じていた。
シルエットが気に入らなかったのである。
だからほとんど履いていなかった。
バーニーズ銀座店でもう何年前になるかわからないけど購入してから5回程度しか履いていないと思う。
履いていないのでタンスの肥やしになっていた。
そしてオーバーサイズが流行の兆しを見せて実家から持ってきた34インチのリーバイス505を好むようになった。シルエットが極めて今時だからという理由が大きい。
しかし、上述した通りオーバーサイズシルエットも少し食傷気味になってきた。
そこで最近改めて目についたヤコブコーエン622のシルエットが超絶今の気分なのである。
細くもなく、太くもなく、着心地がいい。
ああ、こんな近くに理想の相手がいただなんて。
そんな気分。
一点もの発見、これすごくいいと思う
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