ラコタハウスのスペシャルモデル!
あけましておめでとうございます。
今日は2018年1月3日。実はオールデンスタイルのブログが始まって丸2年。そしてオールデンスタイルフォーラムが始まって丸1年。
そんな記念すべき日に素晴らしいオールデンとの出逢いがありました。
オールデン プレーントゥ ミリタリーラスト シガーコードバン!
出逢ったのはミリタリーラストのプレーントゥ。しかもシガーコードバン。
2017年は世界的にはシガーコードバンの当たり年でしたが、ミリタリーラストのコードバンモデルは原則的に日本でしか創ることができず、今回のモデルは僕の知る限り史上初。
ラコタハウスでもシガーコードバンはしばらく出ておらず、新年の初売りにふさわしい素晴らしいモデルです。
超絶レアである一方、独特なフォルムを持つミリタリープレーントゥ
一方でミリタリーラストのプレーントゥは定番のバリーラストやモディファイドラストのプレーントゥモデルと異なりフォルムが独特。
お弁当箱の様な靴と表現される方もおり、好きな人にはたまらなく好きな形ですが、敬遠する人もいる形。
僕もモディファイドラストの方が良かったかな、なんて思いながらラコタハウスへ向かいました。
実際に履いてみてここまで完璧なモデルはないと驚愕
しかしながらラコタハウスで実物を見てその美しさと存在感に驚き、試着をしてみてここまで完璧なモデルはないと驚愕しました。
ラコタハウスにはウイスキーコードバンのバリーラストジョージブーツを履いていったのですが、それを遥か彼方に置き去りにするほどの圧倒的な存在感。
これぞオールデンの真骨頂というべきフォルムでその抜群の雰囲気にため息が出るほど。
ラコタハウスが今回なぜモディファイドラストやバリーラストで創らなかったのかが履いて初めてわかりました。この雰囲気はモディファイドやバリーでは決して創れない。センスの塊のような靴。
ミリタリーラストはもともと米軍で実際に履かれていた軍靴のラストを用いています。歩きやすいように余計な捨て寸をとっていないことから、トゥの長さが他のラストと比べて短いことが特徴です。
ミリタリーラストで定番のタンカーブーツはトゥの部分がモカ縫いのスプリットトゥになっていることから、目の錯覚効果もありシュッとして見えます。しかしプレーントゥモデルはそのラストの形がそのまま靴の雰囲気として出る。そのため一見するとコロッとしていて愛嬌はあるけど「あれ、もしかしたらダサい?」とドキドキしてしまう。
そう、オールデンを初めて履いた時と同じ感覚に襲われるのです。
つまり、ジョンロブやエドワードグリーンなど英国靴を履いていて、初めてオールデンを履いた時その特徴的なフォルムに「あれ、もしかしたらダサい?」とドキドキしてしまった人は多いと思います。
それと同じでモディファイドラストやバリーラストのプレーントゥを履いていてミリタリーラストのプレーントゥを見ると「あれ?」と思います。しかし、人が英国靴からオールデンにはまっていくのとまさに同じ道。僕が今日ラコタハウスでミリタリーラストのプレーントゥを履いた時、まだ見ぬ憧れのオールデンの高みにいざなわれるような、まるで悟りを開いたかのような境地に陥りました。
これが本当のオールデンだ。これがオールデンの極致なのだと。
ああ、まだこんな世界があっただなんて。
感度の高い人たちから絶大な人気を誇る
ミリタリーラストのプレーントゥはビームスの名作であるシガーモックトゥやレザーソウルが得意とするハンプトンラストのVチップやプレーントゥに雰囲気や存在が似ているかもしれません。
感度の高い人たちから圧倒的な人気を誇るモデル。
今回のラコタハウススペシャルモデルはそんな絶大な人気を誇るオールデンになると確信しています。
ディテールへのこだわり
更にはボディと同じ色のハトメ仕様に平紐、アンティークエッジにプランテーションソールというディテールへのこだわり。
ラコタハウスがオールデン界の頂点に君臨していることがこのオールデンを創ったことひとつ見てもよくわかります。
久しぶりに赴いたラコタハウス青山店。高級感あふれる店内と極めて品質の高い接客はオールデンを購入する喜びを更に高めてくれます。まさにオールデンをラコタハウスで買うことは最高の顧客体験。至極のカスタマーエクスペリエンス。
ではなぜ僕が久しぶりにラコタハウスに赴きこんな素敵な靴に出逢うことになったのか少しお話したいと思います。
一期一会の物語
昨日まで全く予期せぬ出逢いでした。
年末年始をリゾートで過ごしていた僕はオールデンのことなんてすっかり忘れて昨夜東京に戻って来たばかり。
年賀状を見るのもそこそこに床に就き、たっぷりの睡眠をとり起きてみると、オールデン好きの仲間からLINEがたくさん来ていました。
ラコタハウスは今日から初売りで、もしかするとスペシャルなオールデンが出るらしい、とのこと。
まあ、僕には縁がないだろうなと思っていると、1周年記念を迎えたAlden Style Forumにも「シガーコードバンのプレーントゥ」が「お年玉」として販売されているとの情報。
ブログが2周年、フォーラムが1周年、ラコタハウスが初売りの日。
そしてブログで知り合ったオールデン好きの仲間からのメッセージと自らが立ち上げたフォーラムへの書き込み。
オールデンの一期一会の物語が自分の中で大きくなってくるのを感じました。
それならばと、明治神宮に初詣しながらラコタハウスで運試しをしてみようと出かけることにしました。
ラコタハウスへの道
見慣れた表参道の駅、骨董通りに沿って歩を進める。それにしても今日は風が強く寒い。
ハンティングワールドを角を右に曲がればラコタハウスはすぐそこだ。時刻は13時。すでに店がオープンして数時間が経っている。マイサイズは果たして残っているだろうか。
呼吸を整える間もなくラコタハウスの中に入る。
店内には二人ほどお客さんが入っている。
若くて美しい女性スタッフに今回のオールデンの件を聴いてみると「こちらになります」と素敵な笑顔でディスプレイから持ってきてくれた。なんと通常のオールデンと共に展示してあって誰でも購入できる状態。
ラコタハウスが本当に素晴らしいと思うのはレアカラーでもレアモデルでもタイミングよくお店に行けば、VIPだろうが一見さんであろうが、平等に購入できるところだ。オールデン125周年のダークブラウンコードバンの時もラコタハウス10周年記念のカラー4コードバンの時もそうだが、例え初めて来店する人であっても、初めてオールデンを購入する人であっても本当に丁寧に優しく対応してくれる。
最近ゆったり目のサイズ感が好きな僕はいつものサイズとハーフアップしたサイズの両方を試着させてもらい、ハーフアップしたサイズを購入した。
カジュアルで履くことがメインになるため厚手のソックスが多くなる点とハーフアップした個体の方は明るいブラウンのようなコードバンの色味が気に入ったからだ。
美しく良く晴れた冬の南青山。高級感あふれる店内にはオールデンや小物類、そして血脇社長の私物である美しくエイジングされたオールデンのディスプレイ。担当してくださった素敵な女性スタッフとの会話を楽しみながら試着をする足元には存在感抜群でセンスの塊のようなオールデン。こんな素晴らしい顧客体験はあるだろうか。
ラコタハウスでオールデンを手に入れること。人生において必ずすべきことのひとつだ。
最後に手に入れたこの素晴らしいオールデンをご覧いただきながらAlden Style 2周年記念のアーティクルとしたい。
出逢った瞬間に恋に落ちたような衝撃。今まで感じたことがなかったオールデンの極致へといざなってくれた最高の出逢い。昨日まで全く想像もしていなかった一期一会の物語。
そう、物語が始まるときはいつだって”unexpectedly"なのだ。