オールデン2210!
オールデンの代表作
夏休みに実家に帰ったときに下駄箱の奥でひっそりと出番を待っていたオールデン2210。オールデンを買うと付いてくる小さなカタログの表紙にもなっているオールデンの代表作。当時レザーソウルハワイで一番人気を誇り、世界中で履かれていたオールデン。
当時はVチップとNSTの違いもわからなかった
僕が初めてレザーソウルに行った時はオールデンの情報も少なく、特に海外モデルの情報はインターネットでもほとんど手に入りませんでした。
だからと言うわけではありませんが、当時の僕はVチップとNSTの違いもわからず、このNSTが欲しかったのですが、Vチップが欲しいと伝えてしまい、なんか違うけどまいっか!的なノリで買っていました。
そのあと、2210というモカ縫いのVチップみたいなものがあるということを知り、慌てて購入したオールデン初心者の頃のNSTです。
アバディーンラストを履いた2210
オールデン2210はアバディーンラストで作られています。当時の僕はラストといえばモディファイドラストとバリーラストしか知りませんでした。
モディファイドラストよりもハーフサイズ上げた方がよいとのアドバイスで、当時モディファイドラストは7.5Dを履いていた僕は8Dを購入したのでした。
アバディーンラストはレングスが結構長いので今でも8Dをセレクトしていますが、この靴は当時毎日のように履いていたので、完全にコルクが沈みハーフサイズくらい大きい履き心地です。
10年以上履くとオールデンはニューバランス以上の履き心地になる
このオールデンは最近は全く履いていないのですが、当時は晴れていれば毎日履いていたので(たとえそれが5日連続だろうがなんだろうが)、かなり鍛えられています。オールデンは鍛えれば鍛えるほどエイジングが進み美しいアッパーになっていきますが(この黒ずんだアッパーが良いかどうかは別として)、履き心地もどんどんよくなって行きます。ノンストレスになるくらい完全にコルクが沈んだオールデンはニューバランス以上の履き心地になります。革とコルクでできたグッドイアーウェルト製法でできた本格靴ならではの醍醐味だと思います。
オールソールももちろんできる
このオールデンは2回ほどオールソールしています。オールデンはグッドイアーウェルトなのでもちろんオールソールできるため、本当に一生履くことができます。ブラックコードバンは手入れをしないとカッコよく履けませんが、このダークバーガンディコードバンは魔法のようなコードバンで、磨けばもちろんすごくカッコいいですが、手入れをさほどしなくとも結構サマになっちゃうのがいいところです。なんか枯れた叔父様の魅力。そんな哀愁漂うオールデンです。
ダークバーガンディコードバンの色むらも色気
この色むら感もダークバーガンディコードバンならではの色気です。新しいオールデンには出せない魅力。たとえ古くても皺々でもそれが色気であり愛すべき姿なのです。
そして伝説へ
なぜこんなオールデン2210をご紹介したかといえば、もうすぐプラザラストのNSTができあがるからです。AF26という伝説のプラザラストNSTが復活し今頃オールデンのファクトリーで僕の8.5Cの靴を一生懸命作っています。そんなAF26に敬意を評してオールデンの代表作2210をご紹介しました。プラザラストは好き嫌いがあるかと思いますが、アバディーンラストのオールデン2210は本当に永遠の定番なのです。
2210が日本で買えるのはかなり珍しいですがこのショップには数足残っているようです。