ソフトバンクが英ARM Holdingsを約240億ポンド(約3.3兆円)で買収!
2016年7月18日、ソフトバンクの孫社長がロンドンで会見しプロセッサ設計大手の英ARM Holdingsを約240億ポンド(約3.3兆円)で買収することを発表しました!
実は先ほどの報道ステーションでこのニュースを知ってたまらずにこの記事を書いているのですが、孫さんはやっぱりスゴい!
孫さんの狙いは3つあります!
孫さんがARMを巨額な金額で買収する3つの理由!
1. IoT(Internet of Things)事業に本格参入!
2. ソフトバンクのM&Aシナリオの最終形態へ突入!
3. ポンド安で我々が英国靴を買うチャンスと同様に買収の大チャンス!
ひとつずつ見ていきましょう!
1. IoT事業への本格参入!
IoTとは "Internet of Things" の略で全てのモノがインターネットに繋がる世界を現したコンセプトワードです。現在、世界中の企業が来るべきIoT時代に向けた戦略を考えています。
全てのモノがインターネットに繋がると何が嬉しいの?
いったい全てのモノがインターネットに繋がってどうなるの?うーん、ピンと来ませんね。
でも実は全てのモノがインターネットに繋がると超絶いいことがあるのです!
例えば車の自動運転。全てのモノがインターネットに繋がっている状態だとこんな風になります。
- 車と車が会話して交差点で譲り合う
- 車と子供の自転車が会話して絶対にぶつからない
- お年寄りの杖と信号機が会話してお年寄りが道路を渡り終わるまで信号が変わらない
つまり、車の自動運転というのは”IoTでモノとモノが会話”することによって安全性を確保するなど、状況応じた最適な判断を行うことで実現するのです。
要するにIoTとは”モノとモノがお互いに会話”することによって最適な社会を創り上げること
これは極めて大きなインパクトがあります。私たちの生活が根本的に変わることを示しています。
- 朝トイレに座った瞬間にトイレに埋め込まれた半導体によって体調が判断され、その日の最適な朝食が冷蔵庫のディスプレイに現れる(トイレと冷蔵庫が会話)
- ブレスレットが体温、脈拍等を自動で測り異常があれば医者へ連絡してアドバイスがスマホに届く(ブレスレットと病院が会話)
- 交通網の全てが会話を行い無渋滞、無事故の社会の実現(車、信号、道路、自動車、歩行者等が相互に会話し危険を回避)
IoTの事例は枚挙に暇がありませんが、まさにドラえもんの世界観がもうすぐそこまでやって来ているのです!
そして上述の通り、トイレ、冷蔵庫、ブレスレット、病院、車、信号、道路、自動車、歩行者などこの”世の中の全てのモノ同士が会話をする”ようになるのです!
モノとモノ同士が会話するにはCPUと呼ばれる半導体が必要!
そしてモノとモノが会話するためにはCPUと呼ばれる小さな半導体チップが必要で、IoT時代にはトイレ、冷蔵庫など世の中の全てのモノに半導体チップが組み込まれるのです!そう、孫さんが今回買収したARMはその半導体チップで世界一のシェアを取っている!
つまりは、世の中の全てのモノの中に孫さんの買った会社のチップが入る!
いやー、ヤバい!笑
参った。こりゃ3.3兆円じゃ安いでしょ!
2. ソフトバンクのM&Aシナリオの最終形態へ突入!
孫さんは日本テレコムの買収を皮切りに、ボーダフォン日本法人、米スプリントなど通信事業に的を絞って買収をしてきました。
簡単に言ってしまえばこんな風に通信事業を進化させて来た訳です。
- 固定電話で会話する:日本テレコム買収
- ケータイで会話する(日本国内):ボーダフォン買収
- ケータイで会話する(日米・世界中):米スプリント買収
そしてついにここまで来たのです。
最終形態:世界中のモノとモノで会話する(世界中をつなげる)
先日の株主総会でアローラ副社長退任発表と共に「もう少し社長をやりたくなった」と孫さんが言っていたのは、この最終形態を自ら指揮したいという気持ちがあったからなのです。
通信事業に的を絞ってM&Aを行って来た孫さんはIoTという通信事業最終戦争に突入するための最強の武器、ARMを手にしたのです!
3. ポンド安だったから!
3つ目の理由はポンド安でARMを安く買えたから!つまりは我々が英国靴を買うチャンスと同様に買収の大チャンスだった!
ARMは英国企業です。決済はポンドで行われます。先日の英国EU離脱によりポンドは31年ぶりの安値に見舞われています。
つまり、IoT時代で戦うための武器、英ARMを買うのに超絶大チャンスだった!もし英国のEU離脱がなくポンドが200円だったら4.8兆円のお買い物でした。しかし今回3.3兆円での買収が実現したのです!!
そう、我々靴を愛する者がポンド安でジョンロブ、エドワードグリーン、クロケットジョーンズを買うチャンスと同じように、孫さんも英国の会社を買ったのです!
さあ、我々も大好きな靴を個人輸入する超絶大チャンスです!!
孫さんに負けずに英国靴を買い占めよう!!!